【洗脳】昔在籍していた、いわゆるブラック企業について
このブログの要約:過去に在籍していたブラック企業の話。入らないためのチェックポイントなど
書いたきっかけ
3年前に在籍していた企業について、いままでどこにも書いたことがないのですが、 その企業について思い出してたまにモヤモヤしてしまうので、 先日ブログを開設したのも良いタイミングだと思い、ちょっと書き出してみようと思いました。
どこか新たに働く場所を考えてらっしゃる方がブラック企業に入ってしまわないように、 見分けるための手助けになればいいなと思います。
あくまで所属していた1社に限ったことですし、ブラックではない会社でも当てはまる部分もあるかもしれません。 一般的なブラック企業の見分け方ではないことにご注意ください。
また、何度も同じことを書いたり内容が被ってしまうところもありますが、多めにみていただけると。
ブラック企業でのできごと
洗脳要素
とにかく寝させない。極限の状態に追い詰めることで、思考を停止させ、多少理不尽な指示や無理のある命令に対して「おかしいんじゃないか」と考えられないようにしていた。
社員の、社外における人間関係を壊し、孤立させようとする。友人や家族と物理的・時間的に距離を作らせ、精神的にも支配するように誘導する。例えば、ハードワークに反対な家族がいる場合、どうやってその家族の考えを改めさせるか、どうやって言葉で追い詰め支配下に置くかといったレクチャーをしていた。 他には、他会社に勤めている友人は「ゆるい環境に甘えたダメなビジネスマン」であり、そんな奴と付き合っていると堕落してしまうから社内の人間とだけ付き合え、といった内容。
会社へのコミットメントを絶対にするため、できるだけ子持ち・家族持ちは採用しない(仕事以外にかける時間を0にする、会社以外からの意見をシャットアウトさせる)。結婚したい社員は呼び出してどれだけ結婚が非生産的なものか語り、時には恋人・婚約者は別れさせることもしていた。
退社した社員のことは敗者とみなし、徹底的にこき下ろす。会社にずっと残って戦っているものがえらい、という考え。
直接関わる業務以外のことに全力で時間を割かせる(社内イベント、合宿、会社の信条を覚えてくるetc.)。できなかったら全員の前で晒しものにする。
面接が既に洗脳の場になっている可能性がある。質疑のはずが、思考を誘導させる問答に途中から変わっている。他社や現職をこき下ろしたり。
ギリギリ達成するのが難しい目標を社員本人の口から誓わせる。そしてできなかった時の罰を本人に決めさせる。できたときは褒め、できなかったときは本人も納得した上での罰なので、社員の不満は本人にむかう。
「ムチ」の厳しさ
どんな病気でも決して欠勤してはいけないルール。風邪で1日休みを取ったら、翌日出勤してすぐに会議室に連れて行かれ、何時間か閉じ込められた。ちなみに冬は社員の大半がインフルエンザにかかっていた。
休日であったとしても仕事をする。もちろんひっきりなしにメールとメッセンジャーの通知が来て、即レスポンスできないと非常に強い口調で詰問される。
社長と役員全員から無視されている社員に話しかけたところ、すぐに非常にきつい(ヤクザのような)口調で上司(役員)から罵倒された。
上司が社長から詰められている。それをあえて見させられ、自分が上司から詰められるのは当たり前・上司のためにも頑張らないといけないという気持ちにさせられる。
社員の生活が上司に全て把握されており、睡眠時間さえも管理されている。みな業務中に眠くなるので、トイレで用を足しつつ個室で15分仮眠をとるのが日常。隣の個室から普通にいびきが聞こえる。
殴られる、蹴られる、服を破られメガネを壊される、持ち物を壊される。でもPCは無事。
仕事の失敗をすると給与から天引き。
「アメ」の特徴
世間一般から見て「綺麗」といわれる風貌の派手な女性社員が多かった。男性社員を活気づけるためだろうか。採用の実体は、社長が風俗に行った際の嬢を大量採用していた。PCも触ったことのない方がかなりいた。
とにかく褒美は「金」。男性社員は風俗へ連れていかれる。
社外へのPRは嘘が多い
面接で話してい福利厚生部分は基本ウソ(休日は遊んでメリハリある、育休産休取ってる人がいる。企業の評判サイトにあることは過去のことetc.)有給は絶対に取らせない。
企業の評判サイトもアカウントを大量に取得し、ウソを書き込んでいた。
従業員満足度を測るサービスを利用しており、国内上位1%に入る「やりがいのある会社」とアピールしていたが、実際は社員に圧力をかけて5段階中4か5しかつけさせない。
ブラック企業が欲しがる人材
すごく鈍感(罵倒されても「?」という感じの人、ちょっとズレてる人)
すごく優秀(理不尽な要求をされてもそれができてしまう)
理不尽な上下関係を耐えられた経験がある(新卒は体育会系の部活出身者、中途は不動産・人材・メーカー業界の営業出身がターゲット)
すごく体力がある
すごく美人or社長の好み (業務の半分は社長の世話のため)
素直でやる気がある(洗脳してしまえば戦力)
ブラック企業を見分ける
選考の途中でボリュームの大きい課題を出したり、詰める時間を作ることで、ストレス耐性がどのくらいあるのかを見る。新卒採用の場合はインターンや合宿で睡眠時間をとらせなかったり、中途採用の場合は一次面接であたりを優しくし、二次面接は圧迫の面接と幅を振って様子を見る。
「会社の成長」や「自分自身の成長」のために、自己犠牲を強いる。
人を疑ったり、反対意見が出るとすぐに怒ったり、疑り深いトップ。
仕事以外の強要がある(男性社員は風俗、女性社員は飲みや社長宅に誘われる)
展示会での言動が激しく、運営から目をつけられている。
中小エージェントが求人を紹介したがらない(リ●ナビ、パ●ソルなどの大手エージェントは別)
創業者や役員がブラック企業出身者で、その系譜を受け継いでいる。有名な体育会系の企業や某人材系企業出身の方のやってる会社は文化がかなり似ていると感じる。
深夜も煌々とビルに灯がついている。面倒とは思うが、夜その会社の入っているビルにいって電気がついているか確認する方法はありだと思う。家に持ち帰って仕事をしているパターンもある可能性があるが、少しは可能性を潰せるはず。
やたらと「覚悟」「やりがい」「熱狂」「アスリート」などの単語を使う。
誠実さが言動に現れているかを確認する。時間に遅れてこないか、言葉遣いが汚くないか、「応募者を見極める側」という姿勢が強くないか、自分の質問に対してしっかり答えてくれるかなど。
「入社すれば成長できる」と謳っているが実際につくのはその会社でしか使えないスキル。
口コミサイトに書いてある危険かもしれないワード
「熱い人が多い」
「やる気がすごい」
「面接を受けて非常に勉強になった」
「いい意味で〇〇」(〇〇は一般的にはネガティブワード)
「大変だったが、成長した」
「圧倒的に成長できる」(「成長」の定義は人それぞれ、会社それぞれ。その会社でしか身につかない「成長」ではないか)
ブラック企業の思い出
自分が入ってしまった企業は、多額の資金調達をし、CMもバンバン打っていて、結構有名なベンチャー企業でした。 面接で話をさせていただいた社員の方も優秀な方が多く、ぜひ一緒に働きたいと思い、入社してしまいました。
面接時には「競合ひしめく業界で勝っていくために、多少仕事中心の生活になると思うが大丈夫か?」と確認はとられましたが、 常識の範囲内での忙しさだろうと思い入社した結果、 土日昼夜問わず仕事があり、睡眠時間は1週間で合計5時間、バンバン離職者が出、社内は常に誰かの怒鳴り声・金切り声・叫び声の聞こえる、 文字通りの異常な職場でした。
会社のやり方がおかしいと思い声をあげれば、 会議室に何時間も閉じ込められて自分が間違ったことを何度も何度も頭を下げて認めないと解放してもらえない。 睡眠時間が取れない中、精神的体力的においつめられ、自分が何のために働いているのかもわからなくなっていきました。 ある日プツッと「なんでここで働いているんだろう」と我に返り、退職を申し出ました。 (ここから退職するまでも大変でした。。。)
本当は社内から会社を変えたいと思っていましたが、自分には無理でした。 1日も早く会社の体制が変わることを、そして社員を苦しめても構わないという思想を持つ会社がこの世から根絶されることを願っています。